このガイドラインは、Mozilla 製品と公式サイトのローカライズに適用されます。公式サイトは、具体的には現在 Pontoon でローカライズされているサイトを指します。
その他の翻訳記事等では、製品やサイトの表記に従ってください。もちろんそれらへの強制力はありませんが、ガイドラインとして活用していただけると、Mozilla 関連文書の統一が取れ、文書の品質を上げる助けになります。
mozilla.jp の表記ルールとして採用していたものを公開しています。mozilla.jp に限らず各サイトでの表記の参考にしてください。
- 特に理由がなければ、英数字は半角を用いる。
- 見やすさのため、日本語と英数字の間には半角スペースを挿入する。
- (Microsoft のドキュメントも同じルールを採用している)
- サイト上では、アンカーの前後にも同じく半角スペースを挿入する。
- 例外として、社名や商標など登記上の名称には全角英数字を用いる。(例: 「Jストリーム」)
例文: 「Firefox Quantum は旧バージョンの Firefox より 2 倍高速になりました。」
- 日付
- 西暦表記。文書内では YYYY 年 MM 月 DD 日
- 数字
- 半角英数字。3 ケタごとに区切り文字を挿入する。(例: 1,024)
- 記憶容量
- 「バイト」はカタカナ。それ以外の接頭辞付き単位は大文字英語表記。数字と単位の間に半角スペースを挿入する。(例: 5 MB、100 KB)
- 人名・団体名
- 原則として英語表記のままにする。
- 半角カタカナは用いない。
- 長音表記は次のとおりとする。
- -er、-or、-ar、-cy、-ry、-gy、-xy で終わる単語はすべて長音を付加する。
- 例: 「コンピューター」「ブラウザー」「ユーザー」「サーバー」「カレンダー」「プライバシー」「ディレクトリー」「プロキシー」
- Microsoft のような例外はなし。
- -ear、-eer、-re、-ty、-dy で終わる単語は長音を付加しない。
- 例: 「ボランティア」「エンジニア」「ソフトウェア」「アクセシビリティ」「セキュリティ」「ボディ」
- 詳細ルール
- -er、-or、-ar、-cy、-ry、-gy、-xy で終わる単語はすべて長音を付加する。
- その他カタカナ語の表記について
- 「Web」は「ウェブ」と表記する。
- 「Cookie」はそのまま。カタカナや複数形にはしない。
- 「ウィルス」ではなく「ウイルス」と表記する。
- 「サインイン」「サインアウト」ではなく「ログイン」「ログアウト」と表記する。
- カタカナで構成された複合語については半角スペースを挿入しない。
- 例: 「オペレーティングシステム」「ハードディスクドライブ」
- Microsoft は半角スペースを挿入しているが、操作方法の説明などで Windows のメニューについて言及する場合はその限りではない。(例: 「コントロール パネル」)
- 句読点、カギ括弧などの日本語 約物 と英数字が隣接する場合は半角スペースを挿入しない。
- 引用符は、日本語の場合は濁点と引用符が連続して読みづらくなることがあるので「 」(U+300C, U+300D カギ括弧) および『 』(U+300E, U+300F 二重カギ括弧) を用いる。
- 英数字では “ ” (U+201C, U+201D 二重引用符) および ‘ ’ (U+2018, U+2019 単引用符) を用いてもよい。
- " " (U+0022 引用符) は、エスケープする必要を避けるためできるだけ用いない。
- 句読点は全角の「。」「、」を採用する。
- 三点リーダーは半角ドット 3 つ「...」を採用する。
- コロン「:」やセミコロン「;」は半角にする (必要なら直後にスペースを挿入する)。
- 感嘆符と疑問は全角「!」「?」。ただし、連続する場合は半角「!?」にする。
- スラッシュは半角「/」にする。
- 中黒は全角「・」にする。
- ダッシュ記号 は以下の文字を用いる。
- 「—」(U+2014 全角ダッシュ) は説明や間をもたせるときや追い込み箇条書きの切れ目に用いる。
- 「–」(U+2013 二分ダッシュ) または「〜」(U+301C 波ダッシュ) は数字の範囲等を表すのに用いる。
- 「―」(U+2015 水平線) と「~」 (U+FF5E 全角チルダ) は用いない。
- Windows のキーボードから「~」を入力すると、通常は U+FF5E 全角チルダが入力されてしまうので注意すること。
- Microsoft の表記に準拠。半角大括弧を用いて前後に半角スペースを挿入する。
- メニューの三点リーダーは省略する。
例文: 「さらに、[検索バーの管理] をクリックすれば、順番を並べ変えたり、他の選択肢を追加したり、お気に入りの検索エンジンにキーワード (ショートカット) を割り当てることができます。」
- 同じ文章内またはカテゴリー内では表記を統一する。
- 行頭に全角スペースは付けない。
- 語尾は原則として「ですます調」を採用する。
- 動詞の送りがなは本則に従う。
- OK: 読み込み、貼り付け
- NG: 読込み、貼付け
- 形式名詞はひらがなで表記する。
- ただし、以下の形式名詞について、特定の場所、時刻、状態など、各品詞の具体的な言葉を指し示す場合は漢字で表記する。
- 名詞:「もの」「ところ」「わけ」「ほか」「ほう」
- 動詞:「こと」「はず」「ため」「せい」
- 副詞:「とき」「まえ」「あと」「なか」「うえ」
- 形容詞:「よう」「まま」「とおり」
- 例 1: 文頭で「時には、このような…」→「ときには、このような」 副詞的な使い方で具体的な時刻と置き換えられないのでひらがな。
- 例 2: 漢字の後ろについて「発生時に」→「発生時に」 発生した瞬間、具体的な時刻を指すので漢字。
- 例 3: 「〜する時に」→「〜するときに」 条件を表し、具体的な時刻が定まらないのでひらがな。
- ただし、以下の形式名詞について、特定の場所、時刻、状態など、各品詞の具体的な言葉を指し示す場合は漢字で表記する。
- 接続詞・副詞
- ひらがなで表記する。
- 副詞の「〜に」のうち、漢語は漢字でもよい。
- 文頭を除き、文中の副詞は読みやすさを考慮して漢字でもよい。
- その他の表記
- 読みづらい漢字は適宜ひらがなにする。
- ただし、現状統一ルールがないので今後改善が必要 (「記者ハンドブック」準拠で良いか?)。
- 「下さい」ではなく「ください」。
- 「於いて」「於ける」ではなく「おいて」「おける」。
- 「居る」ではなく「いる」。
- 「通り」ではなく「どおり」。
- 「出来る」ではなく「できる」。
- 「の為」ではなく「のため」。
- 「毎」ではなく「ごと」。
- 「2 か月」「5 か所」「10 か国語」。
- 読みづらい漢字は適宜ひらがなにする。
- あまり丁寧すぎると浮いてしまうので、内容が改まったものでなければ、一般的な丁寧語で記述する。特にブログは多少カジュアルでも良い。
- OK: 「皆さん」「公開します」「よろしくお願いします」
- NG: 「皆様」「公開いたしました」「よろしくお願いいたします」
- Firefox で用いている表記に準拠する。
- L10N ガイドライン も参照すること。
- Mozilla 全体の ブランディング翻訳のスタイルガイド に留意すること。
- 組織や製品の名称について、Mozilla から発信する場合は基本的に英語表記とする (カタカナでの表記は一部メディアのルールで必要となる場合のみ)。
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(正式) Mozilla Corporation
- (訳語) モジラコーポレーション
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(正式) Mozilla Foundation
- (訳語) モジラファウンデーション
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(正式) 一般社団法人 WebDINO Japan
- (略) WebDINO Japan
- (訳語) ウェブディノジャパン
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(正式) Mitchell Baker
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(訳語) ミッチェル・ベーカー
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肩書き
- (正式) Chairman, Mozilla Corporation
- (訳語) Mozilla Corporation 会長
- (正式) Chief Lizard Wrangler
- (訳語) トカゲ世話役主任 (Mozilla Japan の訳ではないが、伝統的にこの訳が使われている)
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(正式) 瀧田佐登子
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肩書き
- (正式日本語) WebDINO Japan 代表理事
- (正式英語) Chair of the Board of Directors
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(正式) Mozilla Firefox
- (略) Firefox
- デザイン仕様の場合は登録商標マーク ® を右肩につける。
- (訳語) ファイアフォックス
- ただし、製品・公式ページ内での製品の訳語の使用は認められていない。
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(正式) Mozilla Thunderbird
- (略) Thunderbird
- デザイン仕様の場合は ™ マークを右肩につける。
- (訳語) サンダーバード
- 最新版: https://github.com/mozilla-japan/translation/wiki/Editorial-Guideline
- 更新日: 2021-04-04