このドキュメントではスタディサプリのWeb Engineer採用プロセスについて説明します。
スタディサプリの採用チームは「ミスマッチこそが採用活動における最大の失敗」と考えます。採用プロセスを通じてこれを避け、応募者とスタディサプリ双方にとって最良の結果を得ることを目指します。そのためには採用プロセスにおいて以下が達成されるべきと考えています。
- 各採用プロセスにおいて、応募者に高いパフォーマンスを発揮してもらうこと
- 各採用プロセスが、より効率的で有意義なものになること
- 各採用プロセスを通じて、お互いをより深く理解できること
この内容は予告なく変更されることがありますが、より良い採用プロセスを実現するためのアップデートですのでご容赦ください。
スタディサプリでは以下の流れで選考を進めます。各プロセスの順に詳細を説明していきます。
- 書類選考
- カジュアル面談 (任意/ 30分~1時間)
- コードテスト
- 一次面接 (1時間)
- 二次面接 (1時間)
- 最終面接 (1時間)
書類選考は、ミスマッチが無いかを評価する一番最初の選考プロセスです。 また、書類に記載のご経験やスキルは、後続の面接で議論を深めるための材料として利用します。 そのため、採用チームが書類に記載いただきたいことをお伝えし、応募者に記載いただくことで、早期のミスマッチ回避につながると考えています。
採用チームは、応募者が Web Engineer として、どのような課題を主体的に解決したかを確認します。 箇条書きで構わないので、以下の点を記載いただきたいです。
- 何を解決するプロジェクトなのか
- どのような役割で関わったのか
- システムの全体像
- どのような技術的な課題があったのか
- どのように主体的に解決に取り組んだのか
- 結果はどうなったか
採用チームは、まず Job Description の応募条件を満たしているかを全体のご経験から確認します。 可能であればご経験やスキルの要約を記載いただきたいです。
OSS 活動が分かる URL や、ブログ記事などネット上に公開されているアウトプットがあれば記載いただきたいです。
カジュアル面談は選考を伴う通常の“面接”ではなく、スタディサプリの開発についてより深く知りたいという方に向けてご案内しているカジュアルな形式の面談です。
ご自身の意志で面談を希望された方に対しては、なぜスタディサプリの開発に興味を持っていただけたのかをお伺いさせていただきます。より良い採用プロセスを実現するためですのでご容赦ください。
面談応募者1名に対し、採用チームに在籍するWeb EngineerまたはEngineering Managerのうち1名または2名が面談担当として参加いたします。
面談担当は面談全体を仕切り、会社説明・応募者からの質問への回答などを行います。
また、面談は日本語で行われます。
リラックスできる服装でお越しください。また、ご持参いただくものはございません。 ※現在は全面オンライン実施となります(カメラはオンにしていただいていますが、服装はリラックスできる格好で構いません)
- 服装は自由です。スーツでも私服でも構いません。
- PCやノートでメモを取っていただいても構いません。
決められた時間割はございません。
通常1時間ほどの時間をとって行いますが、お互いの期待値を調整するため時間の使い方・面談に期待することを最初にお伺いします。お伺いした内容から、担当が柔軟に対応します。
また、カジュアル面談後に10分程度のオフィスツアーをご案内しております。 ※オンライン実施に伴い、現在はオフィスツアーの代わりにSlackの様子をご覧いただいております
採用チームから問題となるコードをお渡しし、期日までに回答を実装して提出いただくような形式でコードテストを行います。
以下の3問に回答していただきます。
- Model に関するテスト
- API に関するテスト
- React に関するテスト
基本的には一次面接の後にコードテストを行いますが、一次面接前に実施する場合もあります。
応募者1名に対し、採用チームに在籍するWeb EngineerまたはEngineering Managerのうち2名がメインとサブの面接官として参加いたします。
メインが面接全体を仕切り、会社説明・応募者への質問・応募者からの質問への回答などを行います。サブは書記に徹しますが、メイン担当の補足やフォローをすることがあります。
また、面接は日本語で行われます。
リラックスできる服装でお越しください。また、ご持参いただくものはございません。 ※現在は全面オンライン実施となります(カメラはオンにしていただいていますが、服装はリラックスできる格好で構いません)
- 服装は自由です。スーツでも私服でも構いません。
- 履歴書・職務経歴書の持参は不要です。事前に提出いただいたドキュメントは面接官に渡されています。
- PCやノートでメモを取っていただいても構いません。
一次面接は以下の時間割にて進行します。
- 会社説明(10分)
- 面接官から応募者への質問(40分)
- 一般的な質問
- 経歴に関する質問
- 応募者から採用チームへの質問(10分)
また、面接後に10分程度のオフィスツアーをご案内しております。 ※オンライン実施に伴い、現在はオフィスツアーの代わりにSlackの様子をご覧いただいております
Company Profile を用いた会社説明を行います。面接の時間をより有意義にするため事前に目を通していただきますようよろしくお願いいたします。
同ドキュメントの内容に関して質問をご用意いただいていた場合、この時点でご回答します。
応募者の知識レベルによってはこのステップを省略する、またはこのステップの時間すべてを応募者からの質問にあてることがあります。
皆様にお尋ねしている質問です。
- スタディサプリを認知した経路、応募した理由について
- 転職する会社の判断軸・ポイント(技術・事業フェーズ・事業領域・英語・海外)
- 今後のキャリアパス
いわゆる志望動機ではなく、ご自身のキャリアパスをどのように考えているのか、どういう課題意識から就職活動をされているのか、また、その課題をスタディサプリにて解消できるとお考えかどうかを聞かせていただきます。
また、事業の性質や職務上、スタディサプリのWeb Engineer職では実現できないキャリアパスがございます。その点について認識齟齬を防ぐ説明をいたします。具体的には、以下の経験を積むことは現状のスタディサプリのWeb Engineer採用では難しいです。
- R&D、機械学習、10,000req/secを超えるような高負荷なサービス運用
- 読み書き会話にいたる全てのコミュニケーションを英語にする
- 海外拠点からのリモートワーク
- プロジェクトマネジメントに徹する、またはコードを書かずにエンジニアのマネジメントのみを業務とする働き方
応募者の経歴・行動・実績に対して質問をします。職務経歴書を事前に頂いている場合はそちらをモニターに映します。 ※こちらもオンライン実施に伴い、職務履歴書等は画面共有させていただきます
応募者にとって以下のような事柄をアピールしていただくことを期待しています。
- これまでで最も難しかった
- これまでで最も面白かった/情熱を持てた
Web Engineerとしての職務への適正を判断できる内容をお話いただけるよう面接官が促します。具体的には、ビジネスまたは技術上の課題をエンジニアリングにて解決したこと、チームで成果をあげるために取り組んだことなどが評価されます。
具体的な質問の例は以下の通りです。
- 実績のある技術について
- どういった言語・フレームワークを使っていましたか
- Unit Test や CI/CD を行なっていましたか
- ペアプログラミングやコードレビューの文化はありましたか
- 技術選定にどの程度関わっていましたか。どのように意思決定したか教えて下さい
- 担当された中で、一番難しかった設計、実装、バグはどういったものでしたか
- 問題解決の実績について
- プロジェクトで一番苦労したこと・課題感を持っていたことはなんですか
- プロジェクトの中で失敗した経験や衝突した経験はありますか。今振り返るとどのような対策が思いつきますか
- 悪い状況を改善するために何か提案したことはありますか
- 仕事に取り組む姿勢について
- どういうときにモチベーションが上がりますか
- 仕事でうまくいったこと、自慢できることは何かありますか
- 同僚から評価されていたこと、感謝されたことがあれば教えてください
- 仕事をする上で何か心がけていたことがあれば教えてください
- いま興味があって勉強している技術はありますか
応募者から採用チームへの質問に回答します。
どんな質問でも構いませんが、その場で回答できない質問については社内で適切な社員に確認したうえで面接後に回答します。
また、この場で質問しそびれても心配しないでください。採用プロセスのいかなるタイミングでも質問を受け付けています。
一時間の面接の後にオフィスツアーと称して5~10分ほどかけてオフィスのご案内をいたします。このステップは基本的に全応募者にご案内していますが、お急ぎの場合は省略しても構いません。オフィスツアーの実施有無は評価には影響しません。 ※前述のとおり、現在はオンライン実施に伴いSlackツアーに変更させていただいております
二次面接では架空のシステムについてのディスカッションを行います。
応募者1名に対し、採用チームに在籍するWeb EngineerまたはEngineering Managerのうち2名がメインとサブの面接官として参加いたします。
メインが面接全体を仕切り、説明・応募者への質問・応募者からの質問への回答などを行います。サブは書記に徹しますが、メイン担当の補足やフォローをすることがあります。
また、面接は日本語で行われます。
リラックスできる服装でお越しください。また、ご持参いただくものはございません。 ※現在は全面オンライン実施となります(カメラはオンにしていただいていますが、服装はリラックスできる格好で構いません)
- 服装は自由です。スーツでも私服でも構いません。
- 履歴書・職務経歴書の持参は不要です。事前に提出いただいたドキュメントは面接官に渡されています。
- PCやノートでメモを取っていただいても構いません。
二次面接は以下の時間割にて進行します。
- ディスカッション対象となるシステムの説明(5分)
- ディスカッション(45分)
- 応募者から採用チームへの質問(10分)
オフィスツアーは一次面接にて実施済みのため行いません(もし確認したいことがあれば遠慮なく仰ってください)。
ディスカッション対象となる架空のシステムについての概要を面接官が説明します。対象のシステムをQuiz Masterと呼ぶことにします。
Quiz Masterの詳細は二次面接にてご説明いたしますが、概要について以下に記します。
- Quiz Masterはスタディサプリで開発している教育サービスのごく一部を再現するようなシンプルなWebアプリケーションです
- Quiz Masterでは、ユーザーとしてクイズの閲覧と回答を行うことができます
- Quiz Masterにて使用する言語・フレームワーク・製品は一切指定しません
先述したQuiz Masterを題材に議論を行います。基本的には面接官がある状況を設定し、それに対してどのように対応するかやどのような問題が起きうるかを回答していただきます。
面接官が設定する状況の一例は「こんな仕様変更があったらどのように対処しますか?」のようなものです。ほとんどの質問は唯一の正答があるようなものではありません。様々な可能性について議論できることを期待します。
また、答えた内容を撤回することや考える時間を取ることも可能です。
短時間ではありますが出来る限り業務に近い議論の状況を再現し、仮定に基づく質問を通じて、応募者の方がチームに加わった時にどのぐらい/どのようにパフォーマンスを発揮するかを判断したいと考えています。
そのため、考えている間も思考を言葉に出すなどアイデアやロジックをなるべく面接官に伝えることを推奨します(参考: Working Out Loud)。
応募者から採用チームへの質問に回答します。
どんな質問でも構いませんが、その場で回答できない質問については社内で適切な社員に確認したうえで面接後に回答します。
また、この場で質問しそびれても心配しないでください。採用プロセスのいかなるタイミングでも質問を受け付けています。
最終面接は、応募者とスタディサプリ開発チームがマッチするかをお互いに見極めることを目的に実施します。
応募者1名に対し、採用チームに在籍するVP of Engineeringの1名とEngineering Manager1名が面接官として参加いたします。
リラックスできる服装でお越しください。ご持参いただくものはございませんが、PCをお持ちいただくことをお勧めします。
- 服装は自由です。スーツでも私服でも構いません。
- 履歴書・職務経歴書の持参は不要です。事前に提出いただいたドキュメントは面接官に渡されています。
- PCやノートでメモを取っていただいても構いません。
最終面接は以下の時間割にて進行します。なお、所要時間は一時間を目安としておりますが、延長する場合もあります。
- イントロダクション(5分)
- 面接官の自己紹介
- 面接の目的を説明
- 面接のゴールについてあらかじめ合意
- 面接官から応募者への質問(30分)
- 事業とのマッチ度合いをはかる質問
- カルチャーフィットをはかる質問
- その他の質問(質問しない場合もあります)
- お任せする可能性がある仕事の紹介(10分)
- 応募者から採用チームへの質問(10分)
- 面接のゴールが達成できたか確認(5分)
オフィスツアーは一次面接にて実施済みのため行いません(もし確認したいことがあれば遠慮なく仰ってください)。 ※こちらも全面オンライン実施に伴いオフィスツアーは行っておりません