(参考) Linuxへのインストール
本ドキュメントはあくまでメンテナの環境で実行したことの紹介です。 Linux上でNNDD+DMCの動作を保証するものではなく, またLinux環境での動作に関してのご質問にはお答えしかねます。
Adobe AIRがWine上で動作するため, NNDD+DMC on AIR on Wine on Linuxの構成で一応動作すると思われる。
Wineのインストール
Fedoraは公式レポジトリ(fedora-updates)に必要なものが全て含まれているので, 下記コマンドでインストールする.
sudo dnf install wine wine-mono winetricks mingw32-wine-gecko mingw64-wine-gecko
sudo winetricks --self-updateインストール後, 再起動をしておく。
Adobe AIRはGUIでインストールしようとすると上手くいかないらしい(Winetricks/winetricks#821)ので, Winetricks経由でインストールする。
Winetricksを起動するとまず次のような警告が表示される。
これは無視して問題ないので, そのままOKを押下し, 最初に表示される画面で Select the default wineprefix を選択してOKを押す。
次の画面では Install a Windows DLL or component を選択する。
最後にインストールするものの選択画面になるので, ここで adobeair にチェックを入れてインストールする。
AIRのインストールを開始すると次のエラーメッセージのような警告が表示されるが, これはAIRインストーラを普通に実行すると上手くインストール出来ないため, ワークアラウンドとしてサイレントインストールする旨を表示しているだけでエラーではない。 このままOKを押下して What do you want to do? の画面が表示されればインストールは成功している。
リリースページから最新のNNDD+DMCのWindows用バイナリ, つまり.exeのインストーラをダウンロードする。
ダウンロードしたインストーラを右クリックして開くアプリケーションの選択画面を表示し, Wine Windowsプログラムローダーを選択することでインストーラが起動する。
あとはインストーラに従ってインストールすればよい。
途中, インストール先がWindowsのパスになっているが, これに対応するディレクトリ構造が~/.wineディレクトリ以下に自動生成されるため, このままインストールしてしまってよい。
尚, インストール後にアプリケーションを起動にチェックを入れていても自動起動はしないので, アクティビティオーバービューやアプリケーションから起動する。
Fedoraの場合, 実際に動画視聴を行うには別途コーデック等をインストールする必要がある
Wineのインストール
Ubuntuではまず32bitアーキテクチャを有効にする必要がある。
sudo dpkg --add-architecture i386 またUbuntu LTSの標準レポジトリに含まれているWineはバージョンが古いため, 公式ページのドキュメントに従いリポジトリを指定して最新版のWineをインストールする。
wget -nc https://dl.winehq.org/wine-builds/Release.key
sudo apt-key add Release.key
sudo apt-add-repository https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu/
sudo apt-get install --install-recommends winehq-stable更に, Winetricksも古いバージョンが提供されており, かつ--self-updateオプションが無効にされているため, こちらも公式のREADMEに従って最新のものをインストールしておく必要がある。
wget https://raw.githubusercontent.com/Winetricks/winetricks/master/src/winetricks
chmod +x winetricks
sudo mv winetricks /usr/local/bin
sudo winetricks --self-updateインストール後, 再起動をしておく。
Winetricksを手動インストールしたので, 下記コマンドで起動する。
winetricks起動後はほぼFedoraの場合と同様だが, Ubuntuの場合は文字化けが発生するため注意。 インストールの操作が行いにくいもののとりあえず実用上特に問題は起こっていない。
こちらも文字化けが起こることを除いてFedoraの場合とほぼ同様である。
Ubuntuの場合は初回起動時に文字化けした状態で起動し, ログインが正常に行えない。 そのため, 初回起動時はログインしないを選択し, 設定から適切なフォントを選択してからログイン操作を行う必要がある。 初回以降は選択されたフォントでレンダリングされるため, 文字化けは発生しなくなる。